名刺管理アプリを導入したいけれど、どのサービスを選べばよいか迷っていませんか。名刺管理アプリ比較で検索すると多くのサービスがヒットしますが、実際に業務で使われている主要サービスは限られています。本記事では、法人シェアNo.1のSansan、個人利用で人気のEight、完全無料で使えるmyBridgeの3サービスを中心に、料金・機能・セキュリティを徹底比較します。2026年最新の情報をもとに、あなたの用途に合った名刺管理アプリの選び方を解説します。
名刺管理アプリが必要な理由と市場動向
紙の名刺管理の限界
ビジネスパーソンが1年間に交換する名刺の枚数は、平均で200〜300枚といわれています。紙のまま名刺ホルダーで管理していると、必要な名刺がすぐに見つからない、退職や異動で情報が古くなっている、といった問題が頻繁に発生します。さらに、名刺情報が個人に属してしまい、会社の資産として活用できないことも大きな課題です。
名刺管理アプリ市場の現状(2026年)
名刺管理サービスを含む営業DX市場は拡大を続けており、2026年には355億円規模に達すると予測されています(シード・プランニング調査)。法人向け有料名刺管理サービスでは、Sansanがシェア85.8%で13年連続No.1を獲得。契約件数は11,000件を超えています。一方、個人向けではEightやmyBridgeなど無料で使えるアプリの利用者も増加しており、用途に応じた選択肢が広がっています。
主要3サービスの特徴を徹底比較
Sansan(サンサン)|法人向け営業DXの定番
Sansanは、Sansan株式会社が提供する法人向け名刺管理・営業DXサービスです。「AI×人力」によるデータ入力で99.9%の精度を実現し、専用スキャナーを使えば100枚の名刺を約5分でデータ化できます。名刺データをCRMやSFAと連携し、企業全体の人脈を可視化・共有できる点が最大の強みです。
主な機能:
- 名刺スキャン・データ化(AI+人力で99.9%精度)
- 企業全体での名刺情報共有・人脈可視化
- Salesforce・HubSpotなど外部CRM/SFA連携
- メール署名からの自動取り込み
- デジタル名刺の作成・交換
- 組織ツリー・人事異動情報の自動更新
Eight(エイト)|個人も法人も使える万能型
Eightは、Sansan株式会社が提供する個人向け名刺管理アプリです。スマートフォンで名刺を撮影するだけでデータ化でき、個人利用は無料で始められます。ビジネスSNSとしての側面もあり、つながった相手の転職・昇進などの情報をタイムラインで確認できます。
主な機能:
- 名刺撮影・OCRデータ化(無料)
- デジタル名刺の作成・かざして交換
- ビジネスSNS機能(タイムライン・メッセージ)
- 名刺データのCSVダウンロード(プレミアムプラン)
- 共通の知り合い表示機能
myBridge(マイブリッジ)|完全無料の名刺管理
myBridgeは、LINE株式会社が提供する完全無料の名刺管理アプリです。登録枚数の制限がなく、1日あたりの名刺登録枚数にも上限がありません。広告表示もなく、すべての基本機能を無料で利用できるのが最大の特徴です。LINEとの連携性が高く、名刺情報をLINEの連絡先として共有できます。
主な機能:
- 名刺撮影・データ化(無制限・無料)
- 共有名刺帳(目的別に複数作成可能)
- オンライン名刺機能
- LINE連携での名刺情報共有
- 着信時の名刺情報表示
料金プランを比較|無料から法人向けまで
個人向け料金の比較
| 項目 | Sansan | Eight | myBridge |
|---|---|---|---|
| 個人向けプラン | なし(法人専用) | 無料プラン / プレミアム | 完全無料 |
| 無料プランの有無 | – | あり | すべて無料 |
| 有料プラン月額 | – | 600円/月(年払い6,000円) | – |
| 登録枚数の上限 | – | 無制限 | 無制限 |
| 広告表示 | – | 無料プランはあり | なし |
| CSVダウンロード | – | プレミアムのみ | 可能 |
法人向け料金の比較
| 項目 | Sansan | Eight Team | myBridge |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 要問い合わせ(名刺データ化含む) | なし | なし |
| 基本月額 | 要問い合わせ | 19,800円/月 | 無料(共有名刺帳は一部有料) |
| ユーザー課金 | 要問い合わせ | 10名まで無料、11名〜 500円/人/月 | – |
| プラン | Lite / Standard / Enterprise | ライト / スタンダード / アドバンスト | – |
| 外部連携オプション | SFA・CRM・MA連携あり | HubSpot連携 5,000円/月 | LINE連携のみ |
| 契約期間 | 年間契約 | 月額契約可 | – |
Sansanの料金は企業規模や要件に応じた個別見積もりとなっており、公式サイトでは公開されていません。一般的に、従業員100名規模の企業で月額10〜20万円程度が目安とされています。Eight Teamは2025年9月に価格改定が行われ、基本使用料が月額18,000円から19,800円に変更されました。
データ化精度・OCR性能の違い
各サービスのデータ化方式
| サービス | データ化方式 | 精度 | 対応言語 |
|---|---|---|---|
| Sansan | AI+人力によるダブルチェック | 99.9% | 日本語・英語ほか多言語 |
| Eight | AI+オペレーターによる補正 | 約97% | 日本語・英語 |
| myBridge | AI OCR+オペレーター | 約95% | 日本語・英語・韓国語 |
精度の違いが業務に与える影響
データ化精度の差は、名刺の枚数が増えるほど業務効率に影響します。たとえば1,000枚の名刺をデータ化した場合、精度99.9%のSansanではエラーが約1件ですが、精度95%のサービスでは約50件の修正が必要です。営業担当者が顧客対応の合間に修正作業を行うコストを考えると、特に大量の名刺を扱う企業ではデータ化精度の高さが重要な選定基準になります。
一方、個人利用や少人数の企業であれば、多少の修正を手動で行っても大きな負担にはなりません。利用規模に応じて許容できる精度レベルを判断しましょう。
セキュリティ・データ管理体制の比較
各サービスのセキュリティ対策
- Sansan:ISO 27001(ISMS)認証取得、SOC2 Type2報告書取得、通信・保存データの暗号化、IPアドレス制限・二要素認証対応。金融機関や官公庁での導入実績多数
- Eight:Sansan株式会社のセキュリティ基盤を共有。個人データの暗号化保存、不正アクセス検知システムを実装
- myBridge:AWSデータセンターでの暗号化保存、LINE株式会社のセキュリティポリシーに準拠。プライバシーマーク取得
法人利用で重視すべきポイント
法人で名刺管理アプリを導入する場合、以下のセキュリティ要件を確認しましょう。
- 退職者のアカウント管理:退職時にデータを引き継げるか、アカウントを無効化できるか
- アクセス権限の設定:部署や役職ごとに閲覧範囲を制御できるか
- 監査ログ:誰がいつどのデータにアクセスしたか記録されるか
- データの所在:サーバーが国内にあるか、GDPRなどの規制に対応しているか
これらの要件をすべて満たしているのはSansanです。Eight Teamも基本的な管理機能は備えていますが、詳細な監査ログなどはSansanに比べると限定的です。myBridgeは個人利用を前提としているため、法人レベルのアクセス管理機能は備わっていません。
用途別おすすめ|あなたに合った名刺管理アプリは?
利用シーン別の最適なサービス
| 利用シーン | おすすめサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 個人のフリーランス・副業 | myBridge | 完全無料で登録枚数無制限。コストをかけずに名刺管理を始められる |
| 個人で人脈を広げたい | Eight | ビジネスSNS機能でつながりを可視化。転職・昇進情報も把握できる |
| 中小企業(〜50名) | Eight Team | 月額19,800円+人数課金で低コスト。10名まで追加料金なし |
| 中堅〜大企業(50名以上) | Sansan | データ精度99.9%、CRM/SFA連携、高度なセキュリティ対応 |
| 営業組織のDX推進 | Sansan | 組織ツリー・人事異動の自動更新で営業戦略に活用可能 |
乗り換え時の注意点
すでに名刺管理アプリを使っている場合、乗り換え時にはデータ移行の手間を考慮する必要があります。
- EightからSansanへ:Eightプレミアムで名刺データをCSVエクスポートし、Sansan側でインポート可能。同じSansan株式会社のサービスのため、移行サポートも受けられる
- myBridgeから他サービスへ:CSVエクスポート機能があるため、データの持ち出しは可能。ただし画像データは個別にダウンロードする必要がある
- 無料サービスの併用:EightとmyBridgeは無料で使えるため、まず両方を試してから合う方に一本化するのも有効な方法
まとめ|名刺管理アプリは目的と規模で選ぶ
名刺管理アプリは、利用目的と組織の規模によって最適な選択肢が異なります。
- コストをかけずに始めたい個人には、完全無料で機能制限のないmyBridgeが最適です
- 人脈管理やビジネスSNSも活用したい個人には、無料から始められるEightがおすすめです
- 少人数の企業でチーム共有したい場合は、月額19,800円から導入できるEight Teamがコストパフォーマンスに優れています
- 50名以上の組織で営業DXを推進したい場合は、精度99.9%とCRM連携が強みのSansanが最適です
まずは無料で使えるEightやmyBridgeで名刺のデジタル管理を体験し、組織の成長に合わせてEight TeamやSansanへステップアップしていくのが、失敗しない名刺管理アプリの導入方法です。各サービスの公式サイトで最新の料金・機能を確認のうえ、自社の要件に合ったサービスを選びましょう。

