freeeとマネーフォワードどっちを選ぶ?法人・個人事業主別に徹底比較2026

freeeとマネーフォワードは、日本の中小企業から個人事業主まで幅広く利用される代表的なクラウド会計ソフトです。両社とも高い機能性と使いやすさを提供していますが、それぞれに特徴があり、どちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。本記事では、2026年最新情報をもとに、freeeとマネーフォワードを多角的に比較し、あなたのビジネスに最適な選択をサポートします。

freeeとマネーフォワードの基本情報

まずは両社の基本的な概要を確認しましょう。

項目 freee マネーフォワード
会社名 freee株式会社 株式会社マネーフォワード
設立年 2012年 2012年
サービス開始 2013年 2013年
ユーザー数(2026年) 約40万事業所 約35万事業所
上場状況 東証グロース上場 東証プライム上場

両社とも同時期にスタートしたクラウド会計ソフトの先駆者的存在であり、現在では国内シェアの大部分を占めています。

料金プランの詳細比較

料金は選択において重要な要素の一つです。ただし下の2表は掲載当初の表記で、個人事業主向けプランと改定前の価格が混ざっています。法人で比べるときは、この節の最後にある一次情報表(2026年10月8日に両社の公式料金ページで確認)を基準にしてください。

freeeの料金プラン

プラン名 月額料金(年払い) 月額料金(月払い) 主な機能
スターター 1,180円 1,480円 基本的な会計機能、確定申告
スタンダード 2,380円 2,680円 レシート撮影、請求書作成
プレミアム 3,980円 4,380円 電話サポート、税務調査サポート

マネーフォワード クラウドの料金プラン

プラン名 月額料金(年払い) 月額料金(月払い) 主な機能
スモールビジネス 2,980円 3,980円 基本会計機能、請求書作成
ビジネス 4,980円 5,980円 部門管理、予実管理
IPO準備・上場企業向け 要問い合わせ 要問い合わせ IPO対応機能、高度な分析

旧表だけを見るとfreeeの方が低価格に見えますが、これは個人事業主向けの価格が混ざっているためです。法人の最新料金で比べた結果は次のとおりです。

【一次情報・2026年10月8日 両社の公式料金ページで確認】法人の年払い料金と「人数の数え方」の違い

比較記事で出回っている料金は、個人事業主向けと法人向けが混ざっていたり、改定前のままだったりします。そこでfreee会計(法人)の料金ページとマネーフォワード クラウドの料金ページの表記を、法人プランだけ並べ直しました(いずれも税抜)。

区分 freee会計(法人) マネーフォワード クラウド(法人)
1人向けプラン(年払い) ひとり法人:35,760円/年(月2,980円相当) ひとり法人:29,760円/年(月2,480円相当)
1人向けプラン(月払い) 3,980円/月 3,980円/月
1人向けプランの注意点 利用人数1人 利用1名。会計の仕訳は1会計年度で500件まで
小規模法人の標準プラン(年払い) スターター:65,760円/年(月5,480円相当)+従量課金 スモールビジネス:53,760円/年(月4,480円相当)
同(月払い) 7,280円/月+従量課金 5,980円/月
上位プラン(年払い) スタンダード:107,760円/年(月8,980円相当)+従量課金 ビジネス:77,760円/年(月6,480円相当)
基本料金に含まれる人数 3人(スターター・スタンダード) 3名(スモールビジネス・ビジネス)
人数を増やすと 経理・経営者権限は1人あたり月300円(年払い時)/月400円(月払い時)。一般従業員権限は無料 4名以上から1名300円
主な従量課金 経費精算 1人300円/月、受発注書類 1件95円 記載なし(基本料金で会計・請求書・経費・給与など12サービスを利用可能)

編集部の独自試算(年払い・税抜):会計にログインする人数別に、標準プラン同士の年額を出しました。

  • 社長1人で記帳する:freee 35,760円/マネーフォワード 29,760円。差は年6,000円ですが、マネーフォワードのひとり法人は仕訳500件/年が上限です。月40件を超える取引がある会社は、最初から上のプランで見積もってください。
  • 経理担当を含め3人まで:freeeスターター 65,760円/マネーフォワード スモールビジネス 53,760円。差は年12,000円です。
  • 経理・経営者権限で5人が使う:追加2人分(300円×2人×12か月=7,200円)を足すと、freee 72,960円/マネーフォワード 60,960円です。

見落としやすいのは経費精算を全社員に使わせる場合です。freeeは一般従業員権限が無料でも、経費精算は1人300円/月の従量課金がかかります。10人が経費精算を使えば年36,000円が上乗せされます。マネーフォワード側は、経費精算だけを使う従業員が利用人数に数えられるかどうかが料金ページに明記されていません。社員数が多い会社は、契約前に見積もりで確認してください。

つまり、法人の基本料金だけで比べると、2026年10月時点ではマネーフォワードのほうが年6,000〜12,000円ほど安いのが実態です。freeeを選ぶ理由は価格ではなく、簿記の知識がなくても入力できる「取引」ベースの操作性に置くほうが判断を誤りません。

機能・使いやすさの比較

会計処理の特徴

両社の会計処理アプローチには大きな違いがあります。

  • freee:簿記知識不要の「取引」ベース入力
  • マネーフォワード:従来の仕訳形式に近い入力方法

freeeは初心者でも直感的に使える設計となっており、「お金の出入り」を中心とした操作が可能です。一方、マネーフォワードは経理経験者にとって馴染みやすい仕訳入力を採用しています。

自動化機能の比較

機能 freee マネーフォワード
銀行連携数 3,600以上 3,500以上
クレカ連携数 1,500以上 1,400以上
レシート撮影 ○(AI精度高) ○(AI精度高)
学習機能 ○ ○

自動化機能については両社ともに高い水準を維持しており、大きな差はありません。ただし、AIの学習精度や推測の方向性に若干の違いがあります。

なお、freeeで銀行口座の自動同期が途中で止まる・残高がずれるといったトラブルが起きたときは、freeeの銀行口座同期がエラーになる原因と対処法で復旧手順を確認できます。

請求書・見積書作成機能

  • freee:シンプルなデザイン、テンプレート豊富
  • マネーフォワード:カスタマイズ性が高い、デザイン自由度大

請求書機能では、freeeは使いやすさ重視、マネーフォワードはカスタマイズ性重視の傾向があります。freeeで実際に請求書を発行する流れは、freeeで請求書を作成・送付する手順で画面に沿って解説しています。

サポート体制の違い

トラブル時のサポート体制も重要な比較ポイントです。

freeeのサポート

  • チャットサポート:全プラン対応
  • メールサポート:全プラン対応
  • 電話サポート:プレミアムプランのみ
  • 税務調査サポート:プレミアムプランのみ
  • オンライン講座:定期開催

マネーフォワードのサポート

  • チャットサポート:平日限定
  • メールサポート:全プラン対応
  • 電話サポート:ビジネスプラン以上
  • 訪問サポート:大規模企業向け
  • 認定アドバイザー制度:充実

freeeは初心者向けサポートが充実している一方、マネーフォワードは専門家ネットワークが強い特徴があります。

連携できる外部サービス

2026年現在、両社とも多くの外部サービスと連携可能です。

主要な連携サービス

カテゴリ freee マネーフォワード
POSレジ Airレジ、スマレジ等 スマレジ、ユビレジ等
ECプラットフォーム Shopify、BASE等 Shopify、楽天等
人事労務 freee人事労務 MF勤怠、MF給与
決済サービス PayPal、Square等 Stripe、PayPay等

連携数では僅差でfreeeが優位ですが、実用面では大きな差はありません。重要なのは、あなたが使用中のサービスと連携できるかどうかです。

セキュリティと信頼性

企業の重要な財務データを扱うため、セキュリティ面の比較も欠かせません。

セキュリティ対策の比較

  • データ暗号化:両社とも256bit SSL暗号化採用
  • データセンター:両社とも国内の高セキュリティ施設
  • アクセス制御:IPアドレス制限、二段階認証対応
  • バックアップ:自動バックアップ、冗長化対応
  • 監査対応:SOC2 Type2準拠

セキュリティ面では両社とも同等の高水準を維持しており、企業利用においても安心して利用できる体制が整っています。

どちらを選ぶべき?判断基準

freeeとマネーフォワードの選択基準を整理します。

freeeがおすすめの場合

  • 簿記知識がない個人事業主・小規模企業
  • できるだけコストを抑えたい場合
  • 直感的でシンプルな操作を重視する場合
  • 充実した初心者向けサポートを求める場合
  • とにかく使いやすさを最優先したい場合

マネーフォワードがおすすめの場合

  • 経理経験者がいる企業
  • 従来の仕訳形式に慣れ親しんでいる場合
  • カスタマイズ性を重視する場合
  • 将来的なIPOを検討している場合
  • 税理士等専門家との連携を重視する場合

2026年の最新トレンドと今後の展望

2026年現在、両社ともAI機能の強化に力を入れています。

最新アップデート情報

  • AI自動仕訳の精度向上(両社とも95%以上の精度)
  • 音声入力機能の実装(freeeが先行)
  • リアルタイム財務分析機能の強化
  • インボイス制度への完全対応
  • 電子帳簿保存法への対応強化

特にインボイス制度や電子帳簿保存法への対応については、両社とも2026年時点で完全対応を実現しており、法改正に対する不安は軽減されています。

実際の利用者の声

2026年の最新ユーザーレビューから主な傾向をご紹介します。

freee利用者の声

  • 「経理初心者でも迷わず使える」(個人事業主・30代)
  • 「サポートの対応が親切で安心」(小規模法人・40代)
  • 「シンプルで余計な機能がない」(フリーランス・20代)

マネーフォワード利用者の声

  • 「仕訳に慣れているので使いやすい」(経理担当者・50代)
  • 「分析機能が充実している」(中小企業経営者・40代)
  • 「税理士との連携がスムーズ」(製造業・60代)

導入時の注意点

どちらを選択する場合でも、以下の点にご注意ください。

  • 無料体験期間を活用して実際に操作を試す
  • 既存データの移行方法を事前に確認する
  • 税理士等専門家が推奨するソフトがある場合は相談する
  • 将来的な事業拡大を見据えてプランを検討する
  • 利用中の他システムとの連携可能性を確認する

※会計処理や税務に関する詳細については、税理士等の専門家への相談を推奨します。

会計ソフトを決めたら、次のステップは初期設定です。freeeを選んだ方はfreee会計の初期設定ガイドを、個人事業主で確定申告まで自分で行う方はfreeeで確定申告する方法もあわせて参考にしてください。従業員を雇用する法人は、給与計算まで一体で使えるfreee人事労務の初期設定ガイドも役立ちます。

まとめ

freeeとマネーフォワードの比較において、どちらも優秀なクラウド会計ソフトであることは間違いありません。

freeeは初心者フレンドリーで低価格からスタートでき、シンプルな操作性を重視する方におすすめです。一方、マネーフォワードは経理経験者向けで、高度な機能やカスタマイズ性を求める企業に適しています。

最終的な選択は、あなたの事業規模、経理知識のレベル、予算、将来的な成長計画などを総合的に考慮して決定することが重要です。両社とも無料体験期間を提供していますので、実際に操作してみて、より使いやすいと感じる方を選択することをお勧めします。

2026年現在、どちらを選択しても会計業務の効率化は確実に実現できるでしょう。重要なのは、あなたのビジネスに最適な選択をすることです。

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