クラウドサインの使い方2026|無料枠は月2件・最短10分で送る全手順

クラウドサイン(CloudSign)の使い方は「申し込み(アカウント開設)→送信者情報の登録→契約書アップロード→宛先と押印位置の指定→送信」の5ステップで、最短10分ほどで1通目の電子契約を送れます。本記事では、はじめて電子契約を導入する中小企業の担当者向けに、申し込みから送付・締結までの手順を画面操作の流れに沿って解説します。あわせて、無料枠(月2件・1名まで)で足りるのか・どこから有料化すべきかを、独自試算をもとに費用対効果の視点で判断できるようにまとめました。

CloudSign(クラウドサイン)とは|まず押さえる前提

CloudSignは弁護士ドットコム株式会社が運営する、国内シェア上位の電子契約サービスです。紙の契約書に押印・郵送する代わりに、Web上で署名・締結を完結できます。相手方(受信者)はCloudSignのアカウント登録が不要で、届いたメールのリンクから同意ボタンを押すだけで契約が成立します。これが「導入のハードルが低い」と言われる最大の理由です。

料金プランと無料の範囲(2026年時点)

導入判断の前提として、まず料金を確認しておきましょう。CloudSignは2026年に料金改定を実施しており、公式の最新プランは以下のとおりです(税込)。

プラン 月額 送信件数 ユーザー数 主な特徴
Free(無料) 0円 月2件まで 1名 電子署名・タイムスタンプの基本機能
Light 12,100円+送信1通242円 無制限 無制限 テンプレート管理・AI契約分析
Corporate 30,800円+送信1通242円 無制限 無制限 監査ログ・Web API・電話サポート
Enterprise 要問い合わせ 無制限 無制限 SSO・IP制限・内部統制強化

つまり、月の契約締結が2件以内で1人運用ならFreeで十分、それを超えるか複数人で使うならLight以上が必要です。正確な金額・条件はCloudSign公式の料金ページで必ず確認してください。電子契約サービス全体での位置づけを知りたい場合は、電子契約サービスの比較(主要5サービス)もあわせてご覧ください。

【独自試算】締結件数別の1件あたり実コストと「Corporateに上げるべき」判断ライン

公式の料金表だけを見ても「自社はどこで有料化すべきか」は判断できません。そこで、上表の実額(Light 月額12,100円/Corporate 月額30,800円/送信1通242円・いずれも税込)をもとに、月間の締結件数ごとの支払総額と1件あたり単価を編集部で試算しました。

月間の締結件数 Light 月額合計 Light 1件単価 Corporate 月額合計 Corporate 1件単価
2件 12,584円 6,292円 31,284円 15,642円
5件 13,310円 2,662円 32,010円 6,402円
10件 14,520円 1,452円 33,220円 3,322円
30件 19,360円 645円 38,060円 1,269円
50件 24,200円 484円 42,900円 858円
100件 36,300円 363円 55,000円 550円

この試算から、料金表を眺めているだけでは見えない事実が1つ浮かび上がります。LightとCorporateの差額は、締結件数がいくつになっても月18,700円(税込)で固定されたまま動きません。送信1通あたりの従量料金が両プランとも同じ242円だからです。

つまり「件数が増えたらCorporateのほうが割安になる」瞬間は永久に訪れません。件数を理由にCorporateへ上げる判断は、コスト面では合理性がないということです。Corporateは監査ログ・Web API・電話サポートといった機能と内部統制のために選ぶプランであり、年額に直すと224,400円(18,700円×12か月)の追加投資に見合う体制要件があるかどうかで判断してください。

件数と体制から見る、自社に合うプランの決め方

上の試算を、中小企業が実際に判断できる形に落とし込むと次のようになります。

自社の状況 推奨プラン 判断の理由
月2件以下・契約担当が1人だけ Free 無料枠に収まる。まず運用に慣れる段階
月3〜30件・担当が複数人 Light ユーザー数無制限になり、1件単価も急速に下がる
件数は少ないが担当が2人以上 Light Freeは1名までのため、人数要件だけで有料化が必要
監査ログ・API連携・電話サポートが必須 Corporate 件数ではなく統制要件で選ぶ。年224,400円の上乗せ
SSO・IP制限など全社統制が必要 Enterprise 要問い合わせ。情シス主導の全社導入向け

迷ったらまずFreeで2件動かし、担当を1人増やすタイミングでLightへという順序が、最も無駄が出ません。金額は改定される場合があるため、契約前にCloudSign公式の料金ページで最新の条件を必ず確認してください(本試算は2026年8月時点の公式表示価格にもとづく編集部算出です)。

CloudSignの初期設定|アカウント開設から送信者情報の登録まで

ステップ1:アカウントを開設する

公式サイトの「無料ではじめる」からメールアドレスを登録し、届いた確認メールのリンクをクリックしてパスワードを設定します。会社名・氏名・部署などの基本情報を入力すればアカウント開設は完了です。まずはFreeプランで操作感を確かめるのがおすすめです。

ステップ2:送信者(自社)情報を登録する

契約書に表示される会社名・担当者名・住所などを「設定」画面で登録します。ここを整えておくと、相手方に届く契約書の体裁が整い、信頼感につながります。複数人で使う場合は、この段階で利用メンバーを招待し、権限(管理者・一般ユーザー)を割り当てておきましょう。なお、メンバー招待や送信件数の上限はFreeプランでは1名・月2件に制限される点に注意してください。

ステップ3:契約書テンプレートを用意する(任意)

毎回同じ書式の契約書を送るなら、Light以上で使えるテンプレート機能を活用すると効率的です。Freeプランの段階では、手元のWordやPDFをそのままアップロードする運用で問題ありません。よく使う契約書(業務委託・秘密保持契約など)から優先的にテンプレート化すると、運用が一気に楽になります。

CloudSignで契約書を送付・締結する手順

ステップ4:契約書をアップロードする

ホーム画面の「新しい書類の送信」から、締結したい契約書のPDF(またはWord)をアップロードします。CloudSignがファイルを読み込み、編集画面に切り替わります。アップロード前に、契約書の内容が最終版であること・誤字脱字がないことを必ず確認しておきましょう。送信後の修正は再送が必要になります。

ステップ5:宛先と押印位置を指定する

契約相手のメールアドレスと氏名を入力し、書類上で「相手が押印(署名)する位置」をドラッグで配置します。自社側の押印欄も同様に配置します。複数の関係者が順番に承認する場合は、署名順を指定できます。社内の承認者→取引先、という順序で回す運用も可能です。

ステップ6:送信して締結を待つ

内容を確認して「送信」を押すと、相手方にメールが届きます。相手はメールのリンクを開き、内容を確認して同意ボタンを押すだけ。両者の同意が揃った時点でタイムスタンプ付きの契約が成立し、PDFがCloudSign上に保存されます。締結済みの書類はいつでも検索・ダウンロードでき、原本の保管場所に悩む必要がなくなります。

締結が済んだら次は請求です。契約書と請求書で取引先の情報を二重管理しないよう、請求書作成ツールおすすめ8選|無料・有料を徹底比較【2026年】もあわせて確認しておくと、月末の作業を1本の流れにまとめられます。

CloudSign利用時の注意点|つまずきやすいポイント

相手方が操作に迷わないようひと言添える

受信者はアカウント不要ですが、電子契約に不慣れな取引先だと「どこを押せばいいか分からない」と問い合わせが来ることがあります。送信前に「メールのリンクから内容をご確認のうえ、同意ボタンを押してください」と別途メールやチャットで案内しておくと、締結がスムーズです。

送信件数のカウントに注意する

Freeプランの「月2件」は送信した書類数でカウントされます。テスト送信も1件として消費されるため、本番前に練習したい場合は社内の自分宛アドレスへ送るなど、件数を意識して使いましょう。月初にリセットされる仕様のため、件数が増える月だけ一時的にLightへ切り替える運用も選択肢です。

電子契約に適さない契約類型を把握する

定期借地契約や一部の重要事項説明など、法律で書面交付が求められる契約は電子契約に適さない場合があります。導入前に、自社が扱う契約類型が電子契約可能かを確認しておくと安全です。導入全体のメリット・デメリットは中小企業の電子契約導入ガイドで整理しています。

CloudSignのよくある質問(FAQ)

Q. 相手もCloudSignの契約(有料登録)が必要ですか?

いいえ。受信者はアカウント登録も費用も不要です。費用が発生するのは送信側(自社)のみで、相手はメールから無料で同意できます。

Q. 無料プランだけでずっと使い続けられますか?

月2件・1名以内であれば、Freeプランを継続利用できます。件数や利用人数が上限を超える場合にLight以上への移行を検討すれば十分です。

Q. 締結した契約書はどこに保存されますか?

CloudSign上にタイムスタンプ付きで自動保存され、検索・ダウンロードが可能です。電子帳簿保存法への対応を踏まえ、必要に応じて自社側でもバックアップ保管しておくと安心です。

まとめ|CloudSignは小さく始めて段階的に拡張する

CloudSignの使い方は「アカウント開設→送信者情報の登録→契約書アップロード→宛先・押印位置の指定→送信」という流れで、はじめてでも10分ほどで1通目を送れます。相手方はアカウント登録不要のため、取引先に負担をかけずに導入できるのも強みです。

10人以下の会社であれば、まずは無料プラン(月2件)で電子契約の効果を検証し、件数が増えたタイミングでLightへ移行するのが、コストを抑えつつ確実に効率化する進め方です。よくある失敗は「いきなり有料プランを契約し、月数件しか使わずコスト割れする」パターン。必ずFreeで運用フローを固めてから有料化する——これが費用対効果を最大化する鉄則です。

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