Sansanとeightの違い|10人以下の会社が選ぶべき名刺管理はどっち

SaaS比較まとめ
  1. 結論:10人以下の会社には「Eight Team」が先、Sansanは営業DXが必要になってから
  2. SansanとEightの根本的な違い:何を解決するツールか
    1. Sansan:「会社の資産」として名刺情報を蓄積するBtoB基幹ツール
    2. Eight(Eight Team):個人から少人数チームまでカバーするスモール向けサービス
  3. コスト試算:5人・10人・20人それぞれで月額を比較
    1. 従業員規模別の月額コスト比較表
    2. 年間コストで見ると差はさらに大きくなる
  4. 機能差を整理:少人数に刺さる・刺さらない機能
    1. Eight Teamで十分カバーできる機能
    2. Sansanにしかない(または圧倒的に優れる)機能
    3. 10人以下では「Sansanの強み」が活きにくい理由
  5. 独自評価:少人数チームが名刺管理ツールを選ぶ5軸採点
  6. よくある失敗・落とし穴
    1. 失敗①:「将来の拡大」を見越してSansanを先行導入して挫折
    2. 失敗②:Eight Teamを「個人のEightアプリ」と混同してスキャンしない
    3. 失敗③:名刺交換が少ない業種でコストを払い続ける
  7. こんな企業・状況には「Sansan」を選ぶ理由がある
  8. まとめ:10人以下の判断フローチャート
  9. Eight TeamからSansanへの移行タイミングを見極める3つのサイン
    1. サイン①:月の名刺スキャン枚数が200枚を超えてきた
    2. サイン②:SalesforceやHubSpotとのCRM連携が必要になった
    3. サイン③:部門をまたいだ「誰が誰を知っているか」可視化が必要になった
  10. まとめ前の実践チェックリスト

結論:10人以下の会社には「Eight Team」が先、Sansanは営業DXが必要になってから

「Sansanとeightって何が違うの?うちの会社(従業員8人)にはどっちが向いてる?」——情シス担当や総務担当からよく届く質問です。両サービスとも同じSansan株式会社が運営していますが、ターゲットとする企業規模・用途・コストがまったく異なります。この記事では、10人以下の少人数チームが名刺管理ツールを選ぶ際の判断軸を、コスト試算つきで解説します。

SansanとEightの根本的な違い:何を解決するツールか

Sansan:「会社の資産」として名刺情報を蓄積するBtoB基幹ツール

Sansanは、社員全員の名刺を会社の人脈データベースとして一元管理するサービスです。「誰が誰と会っているか」を可視化し、営業機会の発見・引き継ぎ・CRM連携まで行える営業DXプラットフォームとして設計されています。

  • 導入対象:50名〜数千名規模の中堅・大企業が主なターゲット
  • 料金体系:ライセンス料+スキャナーレンタル料+初期費用(すべて要見積もり、月額数万円〜)
  • 特徴:AI名刺スキャン精度が高く、Salesforce・HubSpotなどCRM連携が豊富
  • 公式情報:Sansan料金・プランページ

Eight(Eight Team):個人から少人数チームまでカバーするスモール向けサービス

EightはSansan社が個人・スモールビジネス向けに展開する名刺管理アプリです。個人向け無料プランに加え、チーム向け「Eight Team」が2026年1月に料金改定され、月額19,800円(税抜)の基本料金+11人目以降500円/人で利用できます。

  • 個人プラン(無料):名刺スキャン・デジタル化・人脈管理の基本機能
  • Eightプレミアム(個人有料):月額600円(または年額6,000円)でCSV出力・詳細分析等が追加
  • Eight Team:月額19,800円(税抜)+10人まで無料、11人目以降500円/人(2026年1月改定)
  • 公式情報:Eight Team料金体系(公式ヘルプ)

コスト試算:5人・10人・20人それぞれで月額を比較

従業員規模別の月額コスト比較表

規模 Eight Team(月額・税抜) Sansan(目安・税抜) 差額
5名 19,800円(基本料金のみ) 数万円〜(要見積) Eightが有利
10名 19,800円(基本料金のみ) 数万〜十数万円(要見積) Eightが大幅に有利
20名 24,800円(基本料金+10名×500円) 十数万円〜(要見積) Eightがまだ有利
50名 39,800円(基本料金+40名×500円) 数十万円程度(要見積) 機能差次第で検討

前提条件:Sansanの料金は非公開のため、複数の比較メディア情報および公式見積もりフォームへの問い合わせ結果を参考にした目安値です(2026年6月時点)。実際の導入コストは必ずSansan公式に見積もりを依頼してください。

年間コストで見ると差はさらに大きくなる

Eight Team(10名)の年間コストは237,600円(税抜)。Sansanでは初期費用(導入支援・スキャナーセットアップ等)が別途かかることが多く、少人数で年間100万円以上になるケースも報告されています。年間予算が50〜100万円未満であれば、Eight Teamが現実的な選択肢です。

機能差を整理:少人数に刺さる・刺さらない機能

Eight Teamで十分カバーできる機能

  • 名刺の一括スキャン・AI文字認識(精度は実用水準)
  • チーム内での名刺データ共有・閲覧
  • タグ・メモ・グループ分けによる連絡先管理
  • 個人のEightアプリとの連携(個人名刺も会社名刺も一元管理)
  • Sansanから独立したアドレス帳としての機能

Sansanにしかない(または圧倒的に優れる)機能

  • 名刺データの人力確認(オペレーター入力)による99.9%の読み取り精度保証
  • Salesforce・kintone・HubSpotとのネイティブCRM連携(双方向同期)
  • 「誰が誰と会っているか」を組織横断で可視化するリレーション分析
  • 大量名刺の高速処理(スキャナー専用機器による月数千枚対応)
  • SSOや高度なセキュリティ・権限管理(情シス管理者向け設定)

10人以下では「Sansanの強み」が活きにくい理由

Sansanの差別化機能である「リレーション分析」「大規模CRM連携」は、複数の営業担当が並行して活動し、顧客情報を組織横断で共有する必要がある規模(最低でも20〜30名以上)で真価を発揮します。5〜10名規模では、その恩恵を享受する前にコストが重くなりすぎるため、費用対効果が合いません。

独自評価:少人数チームが名刺管理ツールを選ぶ5軸採点

以下は編集部が「10人以下の中小企業・スタートアップ」という前提で、各サービスを5点満点で採点した独自評価です。採点軸は①コスト合理性 ②導入のしやすさ ③日常利用の定着率 ④成長余地 ⑤サポート体制で設定しています。

評価軸 Eight Team Sansan 採点根拠
①コスト合理性 ★★★★★(5) ★★(2) 10人以下では月額差が3〜5倍以上
②導入のしやすさ ★★★★★(5) ★★★(3) Eight Teamはセルフ導入可能。Sansanは営業商談・カスタマーサクセス設定が必要
③日常利用の定着率 ★★★★(4) ★★★★(4) UIは両社とも洗練されている。Eight Teamは個人アプリとの連続性があり定着しやすい
④成長余地(20〜50名以降) ★★★(3) ★★★★★(5) 組織拡大・営業DX本格化ならSansanへ移行が現実的
⑤サポート体制 ★★★(3) ★★★★★(5) SansanはCSMが付き手厚い。Eight Teamはヘルプセンター・メール中心
合計(/25) 20点 19点 10人以下ならEight Teamが総合優位

よくある失敗・落とし穴

失敗①:「将来の拡大」を見越してSansanを先行導入して挫折

「いずれ50人になる予定だからSansanにしよう」と現在8人の段階でSansanを導入し、月額コストが重くなり活用も進まずに解約、というケースが散見されます。Sansanの真価は複数営業担当の名刺情報を組織で共有する規模に達してから。現状が10人以下なら、まずEight Teamで運用を定着させ、20〜30人規模になってから乗り換えを検討する方が現実的です。

失敗②:Eight Teamを「個人のEightアプリ」と混同してスキャンしない

Eight Team導入後も「どこでスキャンするのか分からない」「個人のアプリとどう使い分けるのか」と混乱して活用が停滞するケースがあります。Eight Teamは個人のEightアカウントとリンクして使う仕組みのため、チームメンバー全員がEightアカウントを作成することが前提です。導入時に全員でアカウント作成とチーム参加を完了させるオンボーディングを設けることが定着の鍵になります。

失敗③:名刺交換が少ない業種でコストを払い続ける

SaaS企業やリモートワーク中心の職場では、紙名刺の交換頻度が年間数十枚以下というケースもあります。この場合、Eight Teamの月額19,800円(税抜)すら過剰投資になりかねません。月の名刺交換枚数が全社で50枚以下なら、個人のEightプレミアム(月600円)を各自が契約し、名刺データをCSV共有する運用のほうがコスト効率は上です。

こんな企業・状況には「Sansan」を選ぶ理由がある

以下に当てはまる場合は、費用がかかっても Sansan を選ぶ合理性があります:

  • 営業チームが週に50枚以上の名刺を交換し、読み取り精度の保証(オペレーター入力による99.9%保証)が必須
  • Salesforce や HubSpot をすでに運用しており、CRM との双方向同期が業務プロセス上必要
  • 名刺情報を「誰と誰がつながっているか」というリレーション分析に活用し、紹介営業を組織的に行うビジネスモデル
  • ISO27001・SOC2 などのセキュリティ認証を取引先から要求されているケース

逆に言えば、上記に1つも当てはまらない10人以下の会社であれば、Sansanを選ぶ積極的な理由は薄く、Eight Teamで十分です。

名刺管理ツールの全体像を比較したい場合は、名刺管理アプリ比較(Sansan vs Eight vs myBridge)も参照してください。また、名刺管理と合わせてCRM導入を検討している方には、HubSpot無料版の使い方完全ガイドが参考になります。

まとめ:10人以下の判断フローチャート

最後に、意思決定を簡潔に整理します。

  • 名刺交換が月50枚以下かつチーム共有不要Eightプレミアム(個人)月600円で十分
  • チームで名刺を共有したい・10人以下・CRM連携不要Eight Team(月19,800円〜)を選ぶ
  • CRM連携・リレーション分析・高精度スキャンが必要Sansan(要見積)を検討する
  • 将来的にSansanに移行する可能性があっても現在10人以下→ まずEight Teamで運用を定着させてからSansanへ移行

コスト・導入ハードル・定着率のいずれをとっても、10人以下の会社には Eight Team から始めることが最もリスクの低い選択です。Sansanは営業組織が拡大し、名刺情報の組織的活用が業績に直結する段階で改めて比較検討することをおすすめします。

Eight TeamからSansanへの移行タイミングを見極める3つのサイン

サイン①:月の名刺スキャン枚数が200枚を超えてきた

Eight TeamのAIスキャンは実用的ですが、月200枚以上の大量スキャンになるとAIの読み取りミス(社名・役職の誤認識)が目立ちはじめます。Sansanはオペレーターによる人力確認で99.9%の精度を保証しており、名刺データの品質が売上に直結する業態(例:展示会営業が主軸の会社)ではこの差が業務ロスにつながります。スキャン枚数の増加傾向を月次でモニタリングし、月200枚を超えたタイミングをSansan検討の目安にしてください。

サイン②:SalesforceやHubSpotとのCRM連携が必要になった

Eight TeamはシンプルなCSVエクスポートは可能ですが、HubSpotなどのCRMとのリアルタイム自動同期には対応していません。営業チームが拡大し、名刺情報をCRMに手動で転記するコストが週1時間以上になってきたら、Sansanのネイティブ連携機能を検討する価値があります。

サイン③:部門をまたいだ「誰が誰を知っているか」可視化が必要になった

従業員が増え、「A営業が持っているX社の担当者をB営業も活用したい」という社内人脈の横断共有ニーズが出てきたらSansanの出番です。このリレーション分析機能はEight Teamには実装されていません。ただし、このニーズが発生するのは通常20〜30名規模以上のケースがほとんどです。

まとめ前の実践チェックリスト

以下のチェックで「Yes」の数が多い方のサービスを選んでください。

Eight Teamに向いているチェック:

  • 現在の従業員数が10人以下である
  • 月の名刺交換枚数が全社で200枚以下
  • CRM(Salesforce・HubSpot等)との自動連携は現時点で不要
  • 名刺管理ツールの年間予算が50万円未満
  • セルフで導入・運用できるリソースがある(専任IT担当不在でも可)

Sansanを検討すべきチェック:

  • 月の名刺スキャン枚数が全社で200枚を超えている、または今後確実に超える見込みがある
  • Salesforce・HubSpot等のCRMとの双方向自動同期が業務上必須
  • 組織横断での人脈可視化・リレーション分析を行いたい
  • 取引先から高度なセキュリティ認証(ISO27001等)の提示を求められている
  • 名刺管理ツールへの年間投資として100万円以上の予算を確保できる
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